荒島岳 
2009年6月14日 

どこにしよう・・・、行き先が決まらない・・。
あ~でもない、こ~でもないと、考えあぐねた挙句、久しぶりに百名山詣出をしようと、登ったことの無い荒島岳に決定。

勝原~中出の周遊コースを取るつもりで、勝原スキー場の駐車場へ13日の夕刻に辿りつくと、
”キャンプには必ず許可が必要”と書いてある。
携帯電話で連絡を取ろうと試みるも、圏外。
愉しみに来てトラブルもいやなので、適当なキャンプサイトを見つけるために、九頭竜ダム見学を兼ねて、車で移動。

下山(しもやま)登山口で、キャンプ料500円。
カジカの声と蛍の光を楽しみながら夜を過ごした。

朝になり、”どうしますか?勝原から登りますか?ここから登りますか?”と、同行の石氏と相談。
最近買った地図から下山コースが消えているのが気がかりでしたが、登山口の立派な看板は健在。

とりあえず行けるところまで行ってみますか・・・・。その結果・・

 
下山登山口林道終点  6:15

  こ~んなに簡単に登れちゃうんだ~!!。でも、その横には、”絶壁の登りや崩れた崖の危険箇所があります”との立て札。迷いましたが、決行。



 
途中尾根のピークを越えて 7:17

  林道終点までおよそ15分。そこからはっきりとした踏み跡があり、”これなら大丈夫”と、いざ登山開始。しかし、その明瞭な道も上部に見えていた鉄塔までの話。それを過ぎると、道は草で覆われ、しかしながら所々補修した名残の鉄の杭が頭を出しており、引っかかる・・。ロープ有りの急坂有りの、おまけに休むとブト!
道を失い、ウロウロ探すと、まさか涸れ沢の中にロープが・・。


 
あれ~  7:30

  
ロープを辿り、急坂を下っていくと、いきなりロープがちぎれており、道が無くなった。地図に載っていない(?)工事道路が、登山道をえぐっている・・。こんな崖が僕に降りれるわけも無く、迂回して工事道路に降り立つも、登山道の痕跡はスッカリ無く・・・。

   
おそらくこのあたりが・・・・

  渡渉地点を探し、うろうろ、うろうろ・・。崖脇の急な草つきを登ってみたり、工事道路をあっちへ行ったりこっちへいったり・・・。でも最終的にここぞと言う判断がつかず、涙の撤退。
大垂  

  こんな地形なので、突撃すべきかどうか、ちょっと判断がつきません・・。
 
これはどこへ行くロープ?9:03

  
諦めて、駐車地点まで帰るべく、くずれた砂防工事用道路をひたすら下っていくと、こんなロープが・・。”松さん、登ってみなさいヨ。”
ひえ~!!臆病で高所恐怖症の僕になんて事を!でも半分まで挑戦し、すっかりビビッて下りた先には、石氏の美味しいコーヒーが待っていた。でも、このロープ、どこへ行くロープだったのだろう・・・。


 
 
道路脇はこんな感じ

  さすが豪雪地帯。この暑い中、そこここに雪のブロックが残っています。
延々と続く工事用道路

  暑い、暑い・・・。幸いな事に、こう暑いとブトも出てこない。水は、どこまでも透明で、とてもおいしい・・。
下山登山口キャンプ場 10:16

  で、やっとの事、昨夜を過ごしたキャンプ場。ブトのいっぱいいるキャンプ場(涙)。ここから林道終点の駐車地点まで、ひたすら登り(更に涙)。

 
林道終点 11:17

  再び下山登山口林道終点。下山(しもやま)登山口にも同じ看板が・・。やっぱりこ~んなに簡単に登れるんだぁ!!
  ”車を傷付けない様に”と、林道脇に無造作に刈り出された雑木を片付けながら登る石氏。昼食後、”さあ、帰ろう”と準備をしていた僕に、”さあ、頂上まで行きましょう。”の石氏のムチのような一言・・。


勝原スキー場  12:05

  ”暑いので、早立ちを心がけたい”と、ガイドブックに記載されていた勝原スキー場の登りは、炎天下となりました。毎日亀島山ランニング登山で鍛えている石氏の涼しい顔を横目に、汗だらだらの苦しい登りが延々と続くのでした・・・。(涙)
 
 ブナ林へ 12:53

  やっと、炎天下から開放されたかと思うと、今度は執拗なブトの攻撃。大山に似たブナ林は、あえぎあえぎ登る僕を優しく慰めてくれるのであった・・(号泣)
  
シャクナゲ平  13:46

  ゆっくり休みたいのだけれど、ブトの攻撃がたまりません。風が出てくれば、あいつらはどこかへ姿を消すのだけれど・・。
頂上  14:33

  ”そうか、下は晴れていたか!登ってみればこれだからな。”と、冷たい風とガスに毒付いていたオジサン。僕は絶好調。風は寒く強いし、ブトは全くいないし。景色は無いけれど、そんなのカンケーネー。
 67座目の頂上は、とても涼しく満足の行くものでした。


 

寒風の中、風を避けながらお食事タイム。下山(しもやま)コースを見に行って、一言。”これじゃ登れたとしても笹歩きが大変だったろうな・・。”
下山は、疲れが足にきていたので、無理をせずゆっくりと歩を進めました。スキー場が見える頃には、足はパンパン・ガクガク状態。


 

そして、倉敷まで6時間のロングドライブ。

同行の石氏はバイク乗りだと言う事を忘れていた僕は、
彼に運転を依頼して、一睡も出来ず。

”緊張感あるほうが、眠くならなくて良いでしょう?”が、彼の弁。

今後は僕が運転しよう・・・(^ ^);。  
勝原スキー場  16:29

  そしてまたブトの世界へ。車の中にまで招きもしないのに入り込んできた奴らは、倉敷へ帰るまでに車内で我々の血を吸いまくり。悔しいから一匹残らず潰してやりました。A型の僕は、やる時は徹底します。(山はどうなの?と言う声が聞こえてくるのは気のせい?笑)