第四日目
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ダイナミックな日の出を、茶臼小屋のデッキから楽しむことができました。繊細なショウタン、昨晩隣に大虎の女性が寝たものだから、ほとんど眠れなかった模様。”マッチャン、場所替わって””腰痛いだろう?揉んでやるから・・。”いいえ、この場所は譲りません。だって、隣にアサインされた方がおられず、二人分のスペースを確保できるんですから。でも、さすがに翌朝のショウタンの疲弊した顔を見ると、”やっぱり交代しておくべきだった”と反省することしきりでした・・。でもね、本当は、あの場所はシマヤンが寝るはずだった場所ですよネ、シマヤン(笑)。
茶臼の頂上で、”はい、ポーズ!!”。このあたりまでは、視界も良く、稜線漫歩を満喫できました。朝の涼しい時間帯は視界が良く、太陽が上がるにつれガスが濃くなり、暑い稜線のアップダウンから開放してくれました。まさに理想的な展開でした。
仁田岳でしょうか・・・。タオルで○×も隠している事ですし、シマヤンとツーショットしてみます。
この後どんどんガスが濃くなっていきます。”ここ1週間は天候は安定していると言っていたのに・・・”と、神の声が聞こえてきます。僕には十分安定していると思えるのですが。
来し方、茶臼岳(右)と上河内岳(左)を振り返ります。
易老岳付近から光岳への稜線は、御二人のホームグラウンドの大峰に雰囲気が良く似ています。彼らもしきりにそれを口にします。いつもの通り、ほとんど休みナシでひたすら歩き続けます。
この時期に新緑ですね。これはトウヒでしょうか?
三吉平で大休止です。僕は、通常大休止は取らず、専ら行動食に頼りますが、彼ら山歩隊のパターンは違います。大休止を取り、食事をしっかり楽しみます。僕も彼らのパターンに従います。
大休止を取る場所には要注意です。おいしい食事と楽しいコミュニケーションの後で、ショウタンが見てはならぬものを見てしまいました。もうちょっと、見えないところに始末しておいて欲しいですね、大キジ!
15年以上前に、秩父の金峰山で知り合った水沼女史が言っていた、”私、南アルプスならイザルガ岳が好き”の言葉が、胸に残っていました。確かに雰囲気の良い山でしたが、周囲はガスで何も見えず。ただ、頂上の西側でMOVAなら入ります。家への連絡に、小屋から再度登頂しました。
そして、写真で見た”センジヶ原”です。すでに花の大半は終わっていましたが、このうら寂しい風景もまた味があります。
そして、念願の光岳です。見通しはありません。”なんのこっちゃ”頂上です。ここは、光岳への道程および、この先にある光岩が”売り”だと思います。
ともあれ、無事到着で、喜びもひとしお、名標の頭を愛情を込めてさする僕が居ます。何故か、他人には思えなくて・・・(笑)。
この後、光岩へ辿ります。結構な下りで、帰りに再度登る事を考えると、少しうんざり・・。でも、オジサン二人は違います。”マッチャン岩や〜!!””後光が射しとる!”と、おおはしゃぎです。彼らに愛されているマッチャンを、少し妬ましく思います・・・・、って、全然思いません!プンプン!
”蝶々は写真撮るの難しいで。あいつら、近づいたら逃げよる”。
はい、チャンスをうかがっておりました。タカネヒカゲでしょうか。
ハクサンフウロも残っていました。