祖谷 烏帽子山 
2011年11月20日

前日に瀬戸大橋健康ランドで養生し、少しばかり頭痛も治まった。
ならばと昨年来気になっていた祖谷烏帽子山へ行ってみようかなと。

いただいた情報のとおり、笹原を泳ぐような登山となりました。




  朝5時55分に自宅出発。この道は始めて通る道だが、迷うことなく8:15分に登山口着。やはり祖谷は倉敷から近い。落合峠への道は小石や枯葉でマダラ模様。まだ水害からの復旧途中の箇所もちらほら。それにしても車がほとんどない。これは良いゾーンだ!!


登山開始  8:53

  支度をしていたら、地元の方と思しきオヤジが二人、二台の車でやってきた。会話をしていたらこんな時間になっちゃった。それにしても祖谷弁も聞き取りにくい。


  直ぐに分岐。右へ登って、左から戻ってくるコース。


  植林帯の中は結構な急登。2箇所トラロープが設置されていた。ふうふう喘ぎながら歩を進める。


一服  9:36

  あまりの雰囲気の良さにしばし休憩。天気はガスで眺望は無し。梢を渡る風が久しぶりの山を歓迎してくれているようだ。


  名残惜しいけれどそろそろ出発しなくちゃ!
やっと稜線 10:03

  そこそこの急登に疲れた頃、稜線に到着。ここからすぐかな?と、地図を確認もせずに期待していた僕に、『そうは甘くないよ』と、烏帽子の神が。
烏帽子山 10:39

  『あそこかな?』『まだかな?』と何度も期待を裏切られ、やっと頂上。西からの風はきつく、手がかじかんでかなわない。ウールの手袋にチェンジ。お昼のパンをかじって出発。来た道と反対方向に踏み跡は伸びるが、90度の方角にもルートがある。コンパスで方角を確認すると、この直角に折れ曲がったルートが正しいようだ。今日のようにガスで眺望が効かない日は地図とにらめっこしながら歩くのが無難。




  そして笹こぎへ突入。ロングスパッツに雨具で下半身を固めていたが、びしょびしょ。靴の中までぐっちょり。足元はずるずる。ただ、こう滑ると歩みは慎重になる。おかげで2回スッテンコロリンだけで済んだ。


11:41

  時間的にはもうそろそろ前烏帽子の筈だが・・と、不安になって撮った一枚。何かあったらここまでは帰れるなと・・。


前烏帽子 11:47

  程なくして前烏帽子山に到着。良かったぁ。ここから西へは寒峰に続く稜線となるが、今日は寒い。天気も悪い。躊躇無く東の落合峠への道に足を向ける。
 

  そして、笹・・・。今度は僕の身長が丁度隠れるくらいの場所もある。暑い時期でなくて良かった。


  木の根がずるずるのこんな日は、鎖につかまるのも良しとしよう。
落禿 12:44

  誰がこんな名を付けたんだか・・。石標に書いてあった『東烏帽子』の方が絶対にスマート!
・・・っま、いいんだけどね・・。



  少しずつガスが薄くなり始め、落合峠まで見えるようになってきた。車が数台停まっている。東方の矢筈山へ登っているのかな?
落合峠 13:17

  とても気持の良い笹原が広がる落合峠。天気の良い時にキャンプなんて最高だろう。風が強く、冷たく。時折陽光が射すも、天狗塚~三嶺の稜線はガスの中。


下山口分岐 13:27

  車道を歩く事約10分で、赤テープ巻き巻きの下山口発見。以後赤テープを頼りに下る。


  そこは、なんともステキなブナの林。あまりの開放感に、ちょっと休憩。


  途中の沢にかかっていた渡しは見るも無残。こんなに頑丈な鉄の構造体をかくも完璧に壊すとは、一体どんな大きさの岩が降ってきたのだろうか・・。くわばら、くわばら・・。この橋の沢側を一目散に通り過ぎたのは言うまでもない。橋、渡れないし・・。


分岐 14:34

  そう、登る時に見ていた分岐。下りには覚えていない(涙)。この標識に書いてある、『烏帽子道→』に従って、登りかけた僕。おいおい、モウ一度烏帽子山に登るの?でも、すぐに『烏帽子山→』に頭の中で変換し、駐車地点に戻ったのはこの後3分後だった。

このあと車で登った落合峠では、天狗塚~三嶺の稜線に雲間から降り注ぐ陽光が光の道を作っていた。