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ツエルトの中で、誰かの鼾を子守唄代わりに睡眠を取り、迎えたすがすがしい朝です。5:02に太陽が昇ると、小屋で夜を明かしたグループがパシャリパシャリと写真撮影です。僕も負けじと・・・・・、駄目ですネ。あの感動はその空間に居合わせたものでないと表現できません。((単に表現する腕が無いだけ(笑))
朝食を摂り、準備をし、いよいよここから南奥駈です。すでに踏破経験のあるショウタンから、”このコースはえらいショ”と聞いていた僕は、この日のために通勤を自転車にして備えていました♪
南海上を台風が通過するとの事で、午後から天気は下り坂。きっとまた言われるんだろうな・・・”松がいるから・・”(笑)
僕は雨の山も大好きです。
蘇莫岳から眺める北方の弥山へと続く稜線です。この花が”アカヤシオ?アケボノツツジ?ドウダンツツジ?その他?”と、知らないもの同士の論議が続きます。
ドウダンツツジは壺状だったような・・と、以前庭にあったツツジを思い出しながら説明。帰宅して調べました。間違っていませんでした。良かったぁ〜!!
ちなみに、アカヤシオはアケボノツツジの一亜種なんですね(笑)。結局これはアカヤシオかな・・。
こちらはシロヤシオ。ゴヨウツツジの別称とか。アカヤシオが葉が開く前に開花するのに対し、こちらは葉が開ききっています。同じ”ヤシオ”なのに、別種なんですね。
涅槃岳への新緑の中の登りです。小さな、しかしながらとても急なアップダウンがこれでもかと続きます。
僕はツツドリ・カッコー・ホトトギス・ブッポウソウ・ウグイス・各種のカラ・アマツバメ・イワツバメ・ヒタキ・オオルリ・コマドリ・小型のモズ(アカモズ?)・アオゲラ・アカゲラ・トラツグミ・コゲラ・・・と、あっちへキョロキョロ、こちへキョロキョロ。気が散りっ放し(^ ^);。聞きなしができたらなと、トテモ残念です。きっとサンショウクイやコサメビタキ・センダイムシクイも鳴いているんでしょうが、残念!
持経の宿で大休止。昼食タイムとなりました。
続いてこちらは平治の宿。”ここで泊まる事にしよう”なんて言葉を少し期待していました。なんせ次の行仙宿まではここから3時間以上!
・・・・・あまかった。ショウタン厳しい顔で、”ホイタラいこらよ!”
倶利伽羅岳では雨具姿。転法輪岳付近からガスと雨雲の中。ほんの一時ですが大粒の雨がバラバラと。あわてて合羽着用。”松はこうでなくちゃ”とはショウタンの弁。”どういう意味だろう”と、深読みする松でした(笑)。
ヤットの思いで、本日最後のピーク、行仙岳へ。登りで力を使い果たした僕は、ここから行仙宿への下りで完全にストップしました。先に小屋に到着したショウタンが呼ぶ声が聞こえるのですが、足が前に進まない・・・。
小屋に着くなりスティックパンをいただきました。2本で回復しました(笑)。
小屋では楽しい晩餐。疲れなど一気に吹き飛ぶ暖かい火。生木をくべるものだから、煙がひどいのなんの・・。あまりに目が痛いので、外で痛みを癒していると、”松、風邪引くぞ!早く入って来い!”ああ、留まるべきか、戻るべきか・・。束の間の躊躇の後、煙の中へカムバックした松でした。

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