天塩岳
2023年9月6日

暑寒別岳のあとは羽幌に移動し、焼尻島→天売島。

季節外れの静かなウトウの島。

利尻島を臨むオロロンの断崖で憑き物を落とし

愛別町の協和温泉に入りました。


天塩岳ヒュッテ 8:10 

  お泊りの協和温泉から1時間程度。車はここ天塩岳ヒュッテまで入れます。暑寒荘もそうでしたが、天塩岳ヒュッテも立派な山小屋。シュラフ持参の登山口山小屋泊旅も面白そうだなと思うことしきりです。きっと、ボランティアさんのお陰。感謝しなくちゃ。




  8月頭に天塩川にかかる橋が流され、天塩岳に登れるようになったのはつい数日前とのこと。途中このような橋がココを含め3か所程度。


  数日前の暑寒別岳を教訓に、今日は暑さ対策として長袖シャツ1枚。水も0.5ℓ少ない2ℓ。内0.5ℓはソルティーライチ完全凍結版。おまけに”GATSUBY”の”FACIAL WIPES”を携行。沢筋も相まって、涼しい中での快調山歩きです。
新道トラバース分岐 9:01

  登りは旧道を取ります。ここからの2時間半の登りが超急登。左足の付け根の筋肉にできるだけ負担をかけないようにと、杖を利用して四つ足スタイル。暑くないのが救いでした。
前天塩岳への最後の登り

  ハイマツ帯に出ても、次から次に雲が沸き立ち、暑さから解放してくれます。あとひと登り。


前天塩岳 11:05

  今日は何だか快調な感じ。足のピクつきもまだ来ない。天塩岳頂上まではここから1時間。一旦鞍部まで下って登り返すコースが、エスケープルートが通行禁止になっているようでちと不安も、「行く気になっているようだから行けますよ」とのガイド様の励ましもあり、じゃも少し頑張ります。




  さあ一服したし、そろそろ足を踏み出しますか。




  ”あそこのピョコンまで辿り着ければ、後は登りは無い”と、天塩岳稜線への最後の登りを四つ足でガンバります。




  辿り着いた”ピョコン”は道標でした。
天塩岳頂上 12:12

  稜線上にある小さな登りに、左足のピクつきにびくつきながらやってきました頂上。
暑寒別岳と異なり、終始涼やかな歩きを楽しめた感がありました。やはり私メの最大の敵は暑さであると実感した山歩きとなりました。




  下りは新道を取ります。素晴らしい展望の中、アカネに見送られながら山頂を後にします。


  最近方向感覚がまるでダメな私メ。前天塩岳と天塩岳本峰の区別が着かない。「あれが(今下りてきた)天塩岳です」と、ガイド殿の説明を受けながら、”塾長モードになってるゥ!”と、ほくそえんで聞いている私メです。
天塩避難小屋 12:46

  ステキな笹原の中に建つ解放感抜群の避難小屋。この後の下りで実感したのですが、新道のほうが随分と傾斜が楽です。この小屋が目的の山を新道経由で登ってくるのも楽しいかなと思いました。ただ、笹原の中に分けられた小径には、しっかりクマさんの足跡が残されていました。




  そういえば、何か寂しいなと思っていたら、今年はチングルマに会えてないなあ・・。


  のびやかな楽園を纏う、優雅な天塩岳ともそろそろお別れです。
新道トラバース道分岐 14:01

  ここからトラバース道を取り、旧道へ下ります。下半分はかなりの傾斜で、道を付け替えた後も所々あり、おまけにステップの狭い階段もあります。私メ、階段は右膝が痛くなるので、クマったクマった・・。


旧道出合 14:31

  登りに右手に見送った分岐にとうちゃこ。このあとしばらくして大粒の雨がひとしきり。
雨の明るい森は大好きです。
天塩岳ヒュッテ着 14:57

  登山口では、雨が降り続いていたものの、太陽も顔をのぞかせており、狐の嫁入り状態。少しゴロっと鳴ったこともあり、下りは頂上から2.5時間の下山でした。左足の震えも少しで収まっており、モミモミすると少しの間症状が改善することを発見。何かと実りの多い山歩きとなりました。



焼尻島の森、天売島からの利尻。

静寂そのもの。