トムラウシ山
2022年7月9日

今回のお山の旅は乗り鉄を兼ねて、千歳→新得、トムラウシ山を堪能して、新得→釧路→根室まで。

花咲線東根室で初めての野生のタンチョウを見、厚岸湖ではオジロワシ。

なんと素晴らしい北海道。




短縮登山口 4:17

  季節外れの台風に、日本列島の天気は総崩れ。北海道も太平洋側の予報は曇りと雨を行ったり来たり。でも旭川は晴れマーク。天気読みは難しいが、陽が射さないとなると、さてさて、暑くなくてこりゃいいゾっと。




  なんだかとてもキラキラと美しい。水島工業地帯の粉塵の中で生活している眼には、雨の後の澄み切った緑が一層眩しい。




  今回もヒグマ担当の石田ガイド様が先導してくださっているので、悲壮感は全くなく、明るい森の中をルンルン気分でひたすら歩を進めます。
カムイ天上 5:25

  今日はコースタイム11時間半のロングバージョン。焦ってもお山は遠いので、いつものペースでゆったりゆったり。




  1350メートル付近の開けた地点からは、オプタテシケ山や十勝岳、美瑛のお山が遠くに凛々しく聳えています。




  コマドリ沢はまだ雪渓。雪がとても怖い私メ、いつもの通りへっぴり腰でなんとか登破。


  コマドリ沢の雪渓から解放されると、今度は前トム平への登り。ナキウサギの姿は見ることができませんでしたが、あちらこちらで大合唱。私メも参加致しました。




  高山植物は至る所に咲き誇り、大雪の短い夏を謳歌しているようです。
前トム平 7:37

  なかなか快調なペースです。旺文社のコースタイムより1時間速いようです。少しでも見晴らしの良いうちにと、足が早まったのかもしれませんが、このような薄曇りも大好きな私メ。全く暑くなくて、最高です。



至る所、花、花、鼻・・じゃない、花!

前トム平より上はガスの中を快調にスタスタ登ります。


 トムラウシ公園 8:07

  地図やカシミールで確認すると、大きなジグザグが一か所あるもののほぼ一直線に北上するはずが、トムラウシ公園の下アタリの地形は、目まぐるしく方向を変え、方向感覚を失う私メでした。何故あのコースで、登山道が交差しないのか未だにわからない。ガスは怖いねえ・・。




  雪解け水を集めて、豊富に流れ下る沢。そこここに池塘が発達して、日本庭園そのもの。


  今年も会えましたね、チングルマ。
 


  暑くないので快調に一歩一歩登ります。途中数回小休止を取りましたが、それほど疲れを覚えることはありません。傾斜が緩やかだからかも・・。

  トムラウシ山 9:38

  嬉しいですね、頂上ではサプライズが待っていました。この日のためにガイド様の奥様が心を込めて仕上げて下さった記念のタオルをガイド様が披露。霧雨が吹き付ける中、このタオルに染みた最初の水分はうれし涙でした。頂上に居合わせた方々は、口々におめでとうの連発。本当は超シャイな私メ、nもう、恥ずかしいからヤメテーっとは言えませんでした。(笑)


下山開始 9:57

  あの山この山、多くの方々に助けていただき辿り着いた一つの区切り。あふれんばかりの感謝の思いを胸に、超涼しい頂上を満喫して、下山の途につきます。


コマドリ沢分岐 12:07

  時折吹きぶりになる雨のおかげでココまでは順調に下れました。そう、ココまでは。
このあと、コマドリ沢のコースを離れて尾根に登り返す標高差100メートルの最後の登りがあるのですが、往路で、”ここは下山時に泣きの登りになりますね”と口走った通り、とても負荷のかかる道程となりました。その登りを終えてしばらく歩いた1470メートル付近で、左足が足の付け根から重くなり、そこから下山口まではピクピクとの闘い。痛みは全くないのですが、力が入りにくい事。ガイドさんにお薬を頂き、両ストックと右足で下山しました。左足が踏ん張れなくても下りることができる事を発見しました。何事も経験です。(笑)


下山 15:24


  11時間7分のロングコースを終えた割には、左足のピクピク以外は筋肉痛にもならず頭痛も出ず、とても楽しい登山となりました。これはきっと山の神様が、まだまだ頑張れるヨと励まして下っているのだろう・・。と、勝手な解釈をして、次のプランを練っている私メでした。

オプショナルツアーで訪れた道東、やっぱりすばらしいワ。

移住したい。移住したい。移住したい。

私メのこの気持ち、いつか叶う日が来るのでしょうか・・・。