木曽駒・空木岳
1989年7月22日~23日



僕は雷が怖い。とても怖い。
雷が鳴る都度、何の役にも立たないのに、ハイマツに身を伏せる。
上から見ていたオバサンにしっかり笑われました。

でも怖い。

行程
7/22 千畳敷 乗越 木曽駒往復 宝剣岳 木曽殿越(泊)
10:15 10:40 12:15 16:45
7/23 木曽殿越 空木 木曽殿越 北沢 八丁峠 林道途中
5:20 6:00 6:50 8:20 10:10 11:25

7月22日

  千畳敷はまだ雪渓が残っています。体調が芳しくなく、先が思いやられます。天気は快晴・とまではいきませんが、申し分なしです。


  木曽駒頂上付近です。夏山らしい雲が躍動的です。途中、乗越までの登りは超団体さんで渋滞。僕は脇をすり抜けるように登りました。同行の岩氏曰ク”松、あれは良くないよ。”わかってはいるのですが、ちょっと勘弁してほしい渋滞の長さでした。いくら下り優先と言っても・・・・。



  宝剣頂上の岩の上です。
高所恐怖症の僕は、岩氏に負けまいと精一杯のやせ我慢。


  稜線上から千畳敷を覗いています。下で思ったほど、雪が多くありません。
宝剣をバックに岩氏の雄姿です。

  稜線上はお花畑。ただ、ハイマツが道状に茶色く変色しています。きっと雪がある時に登山者に上を通られたのだと思います。う~ん・・・。

7月23日

  快晴の空木岳頂上にて岩氏です。昨晩は、風邪のせいか、頭が痛く、足も痛く、膝も痛い状態でした。きっと、雷を恐れて、オーバーペースしたのだと思います。雷の”ゴロッ”がなると、途端に僕は落ち着きを失います。でも、やっぱり危ないでしょう?雷鳴の中、稜線上を歩くのは・・。数年後に白馬で会った方曰ク”落ちるところはいっぱいあるんだからさ、当たったら不運なんだよ。”そんなものでしょうか・・・。納得いかない。
すばらしい雲海の向こうは南アルプスです。

  下山中に振り返った南駒です。本当は登りたかったのだけれど、体調が悪く断念しました。ここから木曽へ下りたのですが、着かない・・・。いくら歩いても着かない・・・。一旦下りてまた登り返し・・。本当にきつかった。最後は地元の方の軽トラに拾われました。先に下ったはずの岩氏は、はるか上の車道で濡れたものを道に広げて乾燥させていました。軽トラで送ってもらえなかったら、再度登る気にはならなかったろうなあ・・。ありがとうございました。