大山     
2006年1月3日     
昨年からの希望であった大山登山の下見を兼ねて夏道の様子を見に出かけてきました。

昨月装備のチェックを監督さんと行った時、地道では問題なくしっかり入りはするものの、
前コバの少ない靴で、昔購入したプラブーツ用のワンタッチ式アイゼンが機能するかと、
他に足りないものは無いかの確認が主目的です。

運転は自信が無かったので、遊ちゃんの友達のrivancreff5氏にアドバイスいただいた、直行スキーバスを利用しました。
高速代とGAS代を考えると、一人ならバスのほうが安くつきます。倉敷から往復\5,900-也。
ただ、到着時間が9時半過ぎになります。

気温は大山寺で-1.5℃、積雪150cm。

雪山経験のほとんど無い僕は、このような雪の量を見るのは初めてかもしれません。

年末に降った雪がそのまま残っており、しかも6合目より上は見えません。
樹林帯だけの予定なので大丈夫と判断し、いざ行動開始です。
 
大山駐車場 10:10


大山寺です。道は踏み固められた雪がよく滑ります。スタッドレスタイヤがどのように使用されるのかを初めて実感しました。スキーも不得手な僕にとっては、雪自体が正体不明の存在です。



 夏道の登山届けです。
下山キャンプ場前のよく滑る道で、アイゼンの装着テストをしました。下ばかり見ていたので登りをはずし、暫くうろうろしました。この間、右側のアイゼンがいとも簡単にはずれてしまいました。それも2回も。ねじで調節するには無理があるかと思い、このアイゼンの使用は断念しました。監督さんの懸念的中でした。試しておいて良かった・・。○ージツでの靴購入時は、”ワンタッチ式でも問題ありません”と説明がありましたが、”夏に履くのは勿体無い”とも言われていました。夏に履いて前コバが磨耗したのでしょうか・・・。




身体は寒くはありません。むしろ汗が出る状態です。こちらのほうが危険かもしれません。樹林帯なのに風がきつく、鼻からあごにかけての顔の感覚が無くなっていきます。
正月の為、トレースはしっかりついています。



時折雲間から青空が見えることもあります。下山してくる方と時々すれ違います。皆さん、カビのように白い粉まみれです。熟年のパーティーが尻セードしながら下りてきます。僕が道を譲っていると、

”そこに滑って下りていいかしら・・・・。”

トレース壊すなよな!!/僕が造ったトレースじゃないし・・。/楽しそうだなぁ。

いろいろな自分が心の中で討議を始めます。でも、楽しそうな顔を見ていると、”そうだようなぁ、楽しいのが一番だよな。”と自分なりに一人得心しています。

夏路折り返し 11:50


今回の折り返し位置付近です。間断ない風による雪煙(ちょっと大げさ?)が目に入り、風下を向いていないと目を開けていられません。さらさらの雪が浅くなったトレースを消していきます。

よく滑ります。監督が目出帽に言及していましたが、確かに必要だと思いました。寒さのため、顔下半分がうまく動かなくなりました。ヤッケを出して風対策を取りましたがちょっと遅すぎたかも。



下りは超楽勝です。一旦大山寺まで下り、大神山神社裏から元谷へ向かう途中で見る北壁です。
今までほんの数回しか冬山経験はありませんが、雪の量は今回が最高です。

今年は特別に寒気団の南下が早い/多いとの事ですが、日本海側の山は凄いですね。
帰りに見た夕日とそれを映す大山の姿は、これほど美しい山だったかと僕の認識を一変させました。いつも溝口利用でしたが、米子まで足を伸ばすのも良いものですね。

追記:いちばん”足りないもの”は、装備ではなく、僕の”心構え”のように思います。(笑)


     
大神山神社 12:50