大山
2007年9月23日

前線が南下し、天気は曇りの予報。

暑くなくて良いぞと、何の心配もせずにそそくさと準備をし、一路北へ。
桝水からの道路はところどころ雨に濡れている。
なんだか嫌~な予感がしていました。

”まあ、雨の神様に御会いするのも良いか・・・”などと・・・。

 
南光河原駐車場 23:00

  夜半から雨が降り出し、本降りになりました。木の下に駐車していたため、風が吹く度に雨だけでなく、木の葉から雫がボタボタ。うるさい事と言ったら・・・。朝になり、それでも”合羽着て出発しますか・・・”と、荷物を整理し始めて愕然・・・、”これ、合羽じゃないやん、インナーシュラフやん!”ひえ~!!!!合羽が無いじゃ登れない。


 
大山寺第4駐車場 8:03発

  南光河原を離れ、一旦は米子方面へ車を向けたが、少し走っただけで雨が小降りに・・。しぶとく第4駐車場へ舞い戻って、車の中にあった置き傘をおもむろにつかみ、”元谷小屋まで行きますか・・・。”

 


  かくして、”雨の中、傘を片手に山靴で登山”といった、決して知り合いには見られたくないいでたちで登る事とあいなりました。


  しかし、そこは霊験あらたかな奥宮の裏(^ ^);、登山道のあちこちに、大好きなヒキガエルが・・・・。この君、きちんとポーズまで取ってくれました。


  本当に久しぶりの元谷小屋は、親子連れの宿泊客が和気あいあいと。北壁日誌はページをめくる事もせずに、行者谷コースの急登に挑戦です。”なにもわざわざしんどいコースを取らなくても、逆コースなら時間的にも楽なのに・・・”
いいえ、今回は、大山の雨の神にご挨拶です。でもやっぱりこのコースはしんどい(笑)。途中で何度も休憩します。そのたびに、ブナの大木に手をやり、”力を頂戴・・・。”
弥山 10:45~11:05

  そして頂上です。(笑)”あれ~!?元谷小屋までじゃなかったの?”いいんです。知っている人も居ないし、強風の中傘さして歩いていたって、”ま~たド素人がこんな日に登ってきやがって”と思われたって、ちっとも恥ずかしくないんです。まあ、ビニールの100円合羽で手にはウーロン茶とおにぎりの入ったコンビニ袋をぶらぶらさせながらトウシューズのような靴で登ってくる方も結構大勢いらっしゃったので、僕はカメレオンのように、風景に溶け込めたカナ・・・・と。


 


  何故かこのヤスデ(?)銘盤の上に一生懸命上がろうとしています。先に上がった仲間はすでに冷たくなっています。 


  頂上付近は、苔のじゅうたんがみずみずしく潤いを楽しんでいます。小屋でローソンおにぎりを頬張って少し休憩後、気温14℃の中下山開始です。その頃には、雨も霧雨状態となり、空の所々が明るくなりつつあります。




  夏の草花は姿を消し、草紅葉にはまだ早い頂上プラトーの草原にミヤマアキノキリンソウやアザミが渋い色を添えています。


  高度を下げるにつれ、雲が切れてきます。おまけに背後からはうっすらと陽が射してくるではありませんか。これではまるで”後光”・・・・。でも、今回はそれをはやしてくれるオジサマは同行していません。寂しい事この上なしです。(???) 
大山寺第4駐車場 12:41

  下りは素直に夏道を選択します。この頃には、雨もすっかり上がり、傘は杖代わりです。しかし、階段で石を突いた時に、柄がポキリ!頂上の風で骨が折れていたのですが、これで完全にお役ゴメンです。下山後、吉岡先生に連絡を入れました。直ぐ傍にいらっしゃたようでしたが、今日は孫サービス日との事で、楽しい”男の料理”にありつける筈もなく、わき目も振らずに大山寺を後にしました。 




  体が匂うんです・・・・m(_ _)m。自分の臭いでも気になりましたので、ショウタン御推薦の真賀温泉へまっしぐら。前回よりも湯がぬるめで、とても心地よかったのですが、薀蓄をたれる親父が陣取り、後から入ってくる者に声を掛けまくりでしたので、後ろ髪を引かれる思いで湯船を後にしました。北房のうどん屋でまずいうどんをすすっていると、岩さんから電話。なんと彼も大山寺まであと9kmのところまで来てたが、雨に嫌気がさし、温泉でフィーバーしていたとか・・・。(笑)来月は時間が合うと良いですね。ああ、楽しかった・・・・。