駒ノ尾山
2008年3月29日

”剣山も知らないのか!!!(この馬鹿たれが!)”
との、Y先生の怖い顔を思い出し、
明知峠の剣山を念頭に置きつつ、前夜適当に準備を終えていました。

翌朝、少し身体がダルかったのですが、山に行きたい気持が勝りました。
と言っても、行くのは駒ノ尾山(笑)。
しかし、とき既に8時過ぎ。通勤割引を使うには、ギリギリのタイミング。

山道具を車に適当に放り込んで、高速へ乗り入れました。
セーフ!


 
後山キャンプ場 11:15

  後山山系は、随分昔にアプローチ間違いで断念して以来です。氷ノ山へのアプローチに、佐用ICを使うとの情報を元に、”であれば、山陽道の備前ICで下りて、北上してやれ!”と計画はまずまずのずさんさ(笑)。そこはそれ、方向感覚抜群(疑)の松の事、ほぼ正確に目的地の後山キャンプ場へたどり着きました。すっきりとは晴れ渡りませんが、それでもこれから登る稜線にはまだまだ白いものが・・この時期だから、登れます。暑くないので快調に飛ばします。




  
850mを過ぎると、雪が多くなります。先行者も複数いらっしゃるようです。傾斜は、そこそこの急登で、汗が吹き出ますが、暑くないので快調に登れます。
舟木山頂上 12:30~12:45

  そして、稜線にたどり着くと、そこは舟木山頂上(1334m)です。今冬の豪雪を物語って(笑)か、標識がこけています。ここから南に30分で岡山県最高峰の後山ですが、そこは融通の利かない松の事、”今日は駒ノ尾だから、後山はまた来れば良いさ”と、写真だけ撮って北へ足を向けます。 
 


  後ろ山へのトレースはしっかりとついています。遠視の松は、後山頂上で憩っている黄色いヤッケをしっかりと確認しました。目は良いんです。(笑)




   いざ駒ノ尾へ・・・、と足を踏み出して、”キャー!!トレースがない!!”途端に心配性発揮です。”天気はくだり傾向だが、今日一日は大丈夫なはず・・、あそこ(駒ノ尾山)まで見えているし、1時間のはずだから・・・”と、ビビリモード全開で雪原へ足を踏み出す松でした。 


  途中からは、猪だか鹿だか熊だかわからないトレースを辿りました。獣でも、先行者がいると安心です。雪もそこそこに固く、ツボ足でもなんとかなりました。遠く駒ノ尾山が見えています。


  空があまりに美しくて・・。でも、あの空間は表現できません。
駒ノ尾山頂上 13:42~14:00

  そして駒ノ尾山頂上(1280m)です。頂上は雪が少ないものの、稜線はたんまりの雪で、どこを歩いても問題ナ~イ状態でした。雪が怖い松ですが、少しは慣れてきたでしょうか・・・。 




  来し方、舟木山(手前)と後山(未踏)を振り返ります。1時間の行程です。


  駒ノ尾山からの下りの取り付きがこれまた不鮮明。暫くうろうろした後、ここぞと決めて下山開始。ハイ、トレースがありません。樹林帯に入ると、赤テープだけが頼りの綱です。高度が下がるにつれ、登山道が姿を現すと、とたんにリラックスモードに入る松。いいえ、今回はこけませんでした。 


  無事林道まで下山しました。この林道、大石・小石がやたらと道路上に転がっています。道の下にはおがくずや弁当の殻、電子レンジなどなど・・。発電機持って上がらないと、チンできませんよ。そうそう、ここにも鹿の食害がありました。痛々しいヒノキ・・。楽しかった駒ノ尾山、またいつか訪れたいと思います。

  PS.ヤマドリが針葉樹林の中を走る、その速い事!尾をピンと伸ばして走るさまはまるでレッサーパンダ・・・ン?なんか変な例えになっているような・・。 

      後山キャンプ場 15:23