三嶺 
 1986年11月10~11日 
 
四国山地で、根強い人気を誇る秀峰です。 

登山口 13:00


体調が悪い中、出発です。天気は曇り。
登りの傾斜はなだらかで、さほど疲れずに登れます。
途中ヤマガラを口真似でからかいます。カケスやゴジュウカラなども見かけます。紅葉は山頂付近が見事ですが、生憎の天気。霧で視界は20~30mでしょうか。

途中、遭難碑へ礼拝して山頂に向かいます。山頂は、何ともすさまじい風。ただ、雨が無いのが幸いです。低気圧が接近しているため、明日は雨かもしれません。

ヒュッテは、数パーティー20名前後が皆にぎやかにやっています。僕はと言えば、ガスが点かず悲惨な目に。今晩は早く寝ることにします。
寝袋は暖かくて気持が良く、ヒュッテ自体も清潔です。

山頂にて思いました・・。”また来てしまった、この天国に。”
荒れた山、冷たい霧。荒天も僕は大好きです。

パーティーの一人が、酔って窓から嘔吐していました。その窓は僕の頭の上にありました。嘔吐している人と目が合いました。シュラフの上には吐かないでね~!!


 
 


登山道の紅葉です。ガスのため、冴えません。
  三嶺頂上着 15:00


少々お疲れです。

11日 三嶺頂上発 6:00


低気圧はどこへやら、昨日とは打って変わって、抜けるような青空です。
すばらしい眺め・・・。剣山や次郎笈も良く見えます。

ご来光がすばらしかった・・。
朝の冷えた空気の中、何度も振り返りながら下山します。
一言、三嶺はすばらしい山です。

 



ヒュッテ前より、三嶺頂上を望みます。



昨日はガスで望めなかった、頂上付近の見事な紅葉も、そのほんの一部を披露してくれています。もう少し陽が高ければ、より艶やかな極彩色を堪能できた事でしょう。





今日はこの後、剣山にも登る予定にしていますので、名残惜しみながら下山します。またいつの日か訪れる事を心に誓いながら。



低木に宿る朝露が美しく、シャッターを切りました。



高度を下げるにつれ、陽が射してきます。今頃頂上は見事な眺めでしょう・・・。


名頃登山口下山 7:20