大峯山
2005年10月27日~30日



病み付きになりそうな・・・大峯。
行程
10/27 西宮名塩 下市 前鬼 和佐又 和佐又山 和佐又
4:00 7:33
10/28 和佐又 大普賢岳 七曜岳 行者還岳 弥山小屋
6:10 8:47 10:45 12:04 16:35
10/29 弥山小屋 八経ケ岳 楊枝ケ森 仏生ケ岳 孔雀岳 釈迦ケ岳 前鬼坊 車デポ地
6:47 7:14 9:33 10:58 11:51 13:50 17:10 17:37
10/30 ショウタン裏山ツアー 和歌山IC 水島IC
16:55 20:00

10月27日

  前回の大峰登山の楽しさが忘れられず、どうにも我慢ができなくなり、またまたずうずうしくも和歌山山歩隊の方々に同行を御願いして実現した大峰奥駈。今回は、ショウタン御推薦の、和佐又~釈迦を縦走します。
  前回同様、前夜発。下市まではずっと雨。それもかなり激しい雨です。天気予報では回復に向かうとの事で、ルンルンで近畿道を飛ばします。ローソンの駐車場でシュラフにもぐりこみうつらうつらしていると、タマちゃんからモーニングコール。”これから出るから”。はい



   僕の車を前鬼にデポして和佐又で楽しいキャンプです。今回は、山歩隊隊長のシマヤンが、玄人顔負けの腕前を披露し、鍋で盛り上がります。よせばよいのに、手伝いを買って出たショウタン、玉ねぎこぼして隊長に叱られています。横ですました顔ですいすい手伝うタマちゃん、今日も最高の山歩隊です。前回同行いただいたノブヤンがおられないのが残念。
  キャンプまではまだ少し時間があるので、タマちゃんと和佐又登山です。すばらしい快晴で、明日登る予定の大普賢・小普賢がくっきりと見えています。和佐又山頂上からは、釈迦ケ岳までの稜線が見事なスカイラインを描いています。



  山歩隊隊長の雄姿です。料理をするときには、両手で作業が進行していきます。その正確な事!!見事と言うほかありません。

  明日の夕方から天気は下り坂との事。明日一日保てば良いがな・・・。


  山歩隊の皆様、各々が個人用テントを張ります。何故?(笑)別段鼾もうるさくなかったし、どうしてだろう・・。近くでテントを張っていたツーリングのお姉さんのキャッキャ笑いの方がずっとうるさかった。10時には寝てほしいものだ。


  楽しいキャンプ。酒に弱い僕は、酎ハイ二缶ですっかり気持が良くなり、その後すっかりゲロゲロモード、暗いトイレで頭を抱えていました。随分吐きました。疲れも溜まっていたのかも。でも楽しい。なんで?何度もトイレを往復する時に見上げた星空のすばらしさ。これは活字では表現できない。ものの1分とかからないうちに流れ星が3つ。ショウタン、タマちゃん、隊長に感謝を捧げました。朝までには、自分の吐瀉物きちんと水で流しておきましたので、念のため。


10月28日

  快晴です。朝、隊長と再会を約束し、いよいよ縦走の始まりです。前回もそうでしたが、山歩隊はあまり休みをとりません。小普賢岳をタマちゃんとピストンします。このあたりまでは、ほぼコースタイム通りに歩いています。僕の好きな野鳥も多く、鹿も遠くで鳴いています。七曜岳頂上に”どん足山の会”なる山名板がありました。タマちゃん、それを”トン足山の会”と読んだものだから、しばらく笑いが止まりませんでした。ダンディーなタマちゃんにしてはちょっと・・・・。最高です(笑)。 



 雲海もきれいに見えています。


 山歩隊の名コンビです。
山歩隊、最高です。 


  来し方を振り返ります。大普賢岳の頂上付近にガスがかかりだしました。天気の崩れを心配しましたが、結局弥山まで保ちました。


  紅葉見事でしたが、常緑樹とて負けていません。光に映える緑が美しく、一枚パチリ。


  1ケ月前と異なり、弥山から釈迦ケ岳までのすばらしい景色を、行者還岳頂上から楽しみます。このあたりからペースが落ちだしました。みなさん、お疲れのようです。かく言う僕も、少し腰が痛いような気がします。弥山への最後の1ピッチが辛く、疲労困ばいです。一昨晩からの疲れか、吐き気がしてきます。こんなに長時間歩く縦走はほとんど経験が無いので、仕方ありません。ショウタンも”胸が悪い”と言っています。和歌山弁ではこう言うのですね。只一人超人的に快調なタマちゃん、弥山小屋に着くなり、”ほなら弥山行って来るわ~!!”とてもまねできません。明日の行程は今日よりも長いようです。苦行が続きます。”苦しいほど楽しい”のショウタンの言を胸に明日もまた頑張ります。

  10月29日

  小雨です。小屋を発つ頃から風も出てきました。結構雨の好きな僕は、こんな天気も楽しいのですが、晴れ男のショウタンは、ちょっと残念そうです。でも、起き掛けに一言、”大丈夫。一番良いところで晴れる”。彼らしい前向きな発言。”ポジティブで良いな”などと、全く信用していませんでした。何故なら、今日は一日天候は悪い予定でしたので。それが、本当に最後に一瞬晴れるんだからすごい。ETは僕ではなくて、彼のほうに違いありません。



  今年二度目の八経ケ岳です。前回にも増して何も見えません。おまけに今回は風も強く、カッパを着ても寒い有様です。でも、僕は、こんな天気も大好きです。楊枝が森あたりまでは、ほぼコースタイム通りに歩いています。ショウタン、早くも予定回数の3回こけました。先は長いのですが、大丈夫でしょうか?と言ってもいられません。今回は僕が一番にしりもちをつきました。
 とても幻想的です。

  すでに雨でびしょびしょです。こんな中でも二人の会話は朗々と続きます。残念ながら、和歌山弁に堪能でない僕は、彼らの会話が半分ほどしか聞き取れません。時々気を遣ってか、会話をふってくれるのですが、何を言われたのやらわからない僕は、笑って適当にごまかします。ぅわ~!!とっても日本人的!!

強風の吹き上げる中で、

”ハイ、ポーズ!!”
 


  苦しいと聞いていた釈迦の登りも、この日はみなさん余裕のヨッちゃんです。強風と冷たい雨のため、疲れを感じている暇がありません。拍子抜けするほどあっけなく頂上です。


  そして、ショウタンの予言が的中です。大日岳へ差し掛かった頃に、にわかにガスが切れ、すばらしい紅葉にショウタン発狂寸前です。”タマちゃん、この写真撮って~!!”と叫ぶや否や、般若心経らしきものを大声で唱えながら一心不乱に大日の岩場に取り付きます。誰が高所恐怖症じゃ?と内心毒付いていると、ダンディーなタマちゃんまで、なにやらお経のようなものを唱えながらショウタンを追いかけだします。”まっ、待って~、置いていかないで~!!”



  僕は、正真正銘高所恐怖症です。おまけに小心者。でも、ここで登らなかったら、やっぱりなあ・・・・・・・、と、平静を装い鎖に取り付きます。でも、しっかり顔に出ていたようで、登り終えた時ショウタン曰く、”すさまじい顔しとったで。”はい、僕は正真正銘高所恐怖症ですから(笑)。


  ”巻き道があったら、そっち通るぞ"と小心者を演出していたタマちゃん、こんな岩場は何でもありません。平気の平左ですいすい登ります。

  暗くなる前に前鬼坊に到着、車デポ地点では、暗くなっていました。途中上北山温泉にて汗を流しました。今回も腰痛が出なくてヨカッタァ。
10月30日

  今日も快晴です。昨晩は、ショウタン家にずうずうしく宿泊させていただき、奥さんの手料理を満喫し、余裕綽々のはずですが、提供していただいた部屋にあった漫画に心奪われ、またもやほとんど眠れず・・。はい、僕が悪いんです。結局吐き気を堪えながらのショウタン裏山ツアーとあいなりました。裏山とは名ばかりで、200m~400mの山が複雑に入り組んだとても楽しそうな山域です。こんな山が直ぐ傍にあるなんて、とても裏山しい・・・。じゃなくて、羨ましい。



  ”雨男にならんでよかったなあ・・・。”いえいえ、僕は結構雨男です。でも、雨もまた楽しですよね。数々のショウタン道やショウタンベンチを拝見しました。頂上での弁当は、ビールお付き合いしたかったのだけれど、吐き気に負けました。ごめんなさい。

  あなた方のHospitalityに多謝。いつか倉敷にも来てくださいね。お待ちしております。

 まだ歩けるなあ・・・・。