1986年8月10日~8月14日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
”剣岳、僕に行けるでしょうか?”の質問に、会の先輩:”そりゃあ、やってみにゃあわからん。” うん、確かに・・・。
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初日 天気は晴れ。夜行で富山入りし、頭痛に閉口。一の越への登りもきつく感じられます。道脇のチングルマが元気付けてくれるかのようです。 |
雄山への登りから南方稜線を振り返ります。龍王岳のいかつい山容が印象的です。翌年辿る事になる稜線です。 |
雄山頂上で見かけた岩やさんです。ビシっと決まっています。 |
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僕はと言えば、見るからに”お上りさん”です。寝不足からか体調が悪く、このあたりからペースが落ちだします。 |
稜線上は高山植物の競演が見事です。僕は植物には疎いのですが、これでもかと言わんばかりの可憐な花々には思わず目を奪われます。 |
そして剣岳です。威風堂々として実に立派な山容です。明日登る予定ですが、僕に登れるでしょうか?会の常設テントを利用させていただいて、2~3日の滞在です。ここでした昼寝の気持良かった事!! |
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第二日目 今日も快晴です。いよいよ剣への登りが始まります。前剣への登りも見るからにきつそうです。でも、標高が高いため、暑くありません。 |
稜線上のup/downを繰り返すうち、剣本峰が見えてきました。なかなか険しそうです。 |
いよいよ本峰への取り付きです。 |
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カニの縦這いです。すでに渋滞が始まっています(笑)。ゆっくり休みながら登らざるを得ず、ゆっくり休むと見る必要も無いものまで見てしまう。結局30分待ちでした・・・。 |
うっそ~!!あんなところを登ってきたの???? |
念願の頂上です。どこかの高校の生徒さんでいっぱいです。頂上に着く頃はガスがかかり、見晴らしは利きません。でもこんな山に大昔登った御仁がいるなんて・・・・。 |
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帰りは、明日の大日への下見を兼ねて、剣御前への稜線を辿ります。剣の下りにカニの横這いがありました。子供連れの家族が立ち往生していました。子供の足が、安全なステップに届かないため、泣き出す始末。あれでは、登れても下れません。そのため?かどうかはわかりませんが、最近のコースは登りが横這いで下りが縦這いになっているような・・。ん?勘違い? |
そして、無事テント場へ帰着です。 |
第三日目 今日も又快晴です。日頃の行いの良さが物を言います(笑)。テントでの嫌な経験をさっさと忘れて、ハイ出発です。 |
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さすがに花の百名山です。そこここにすばらしいお花畑が広がります。 奥大日あたりからガスが出始めました。日頃の行いの悪さがものを言います(笑)。 景色は絶たれましたが、このコースの最大の魅力はお・は・なだという事が良くわかりました。 |
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こちらのチングルマはすでに綿毛になっています。とても親近感を覚えます(笑)。 |
大日頂上です。すっかりガスの中です。本当は、日帰りの予定だったのですが、ちょっと立ち寄った大日小屋がとても気に入り、泊まることにしました。どこかでまだ、昨晩のテント内の会話が尾を引いています。 |
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第四日目 とても楽しい小屋を後に、剣沢への行程が始まります。朝はガスっていますが、どんどん晴れてきます。 |
同宿だった、名古屋の方とゆっくり歩いています。この方、途中稜線上で水彩画を描き始めました。邪魔しては悪いと、その場でさよならしました。白馬や薬師岳・能登半島等見晴らしは抜群です。少し寒いくらいに涼しいです。 |
薬師岳方面の稜線です。翌年歩きました。 |
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来し方を振り返ります。このコースは何故か忘れられず、10数年後にMさんと再び辿る事になります。やはり、僕はハイジの世界が好きなようです。 |
そしてチングルマ。山に登って、この花に出会わないと、なにか物足りない気になります。みんなでワイワイガヤガヤしていて、とても微笑ましい・・・。 |
ほとんどアップダウンが無いように見えて、結構きつい登り返しが随所にあります。ほんのちょっとの登りでも、しばしうんざり・・。 |
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最終日 今回の旅もおしまい。 明日は雷鳥沢経由室堂で、 立山・剣ともお別れです。 |
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昨日登った剣が頭を覗かせています。またいつか登る事があるでしょうか・・。 |
なんともすばらしい天気です。見渡す限り真っ青な空。気温もかなりあります。剣岳も全容が見えています。剣沢小屋で白いカップに暖かいミルクなんぞを飲んでいる僕はどこから見ても邪道です(笑)。そんな甘さが気に食わなかったのかも・・・。でもほんとにここは天国です。 |